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バーチャルカルチャー

浮世絵


浮世絵ができるまで (1)

 浮世絵は一人の手によって生み出されるものではありません。絵を描く人、彫る人、刷る人の三人が協力し合って初めて、一つの作品が完成するのです。


  • まず絵師が、墨の線で下絵を描きます。
  • 次に彫り師が、下絵を山桜の木の板に貼り、絵柄を彫って、墨板(すみいた)という版木を作ります。これは黒1色の輪郭線を刷るためのものです。
  • 色ごとに分けて版木を彫り、それぞれの色の色板を作ります。
  • 絵師の立ち会いのもとで、版画を刷る刷り師がそれぞれの版木に色をつけていきます。
  • 各版木には、同じ位置に印がつけられており、刷り師は色を重ねていく時に、印刷紙の決められた場所をそれぞれの版木の印にあてがって刷ります。そうすれば、ずれることなく仕上げていくことができます。
  • 色を重ねていくときの手順は、
    (1)「淡い色から濃い色へ」、そして
    (2)「小さな面積から大きな面積へ」が原則です。
  • 仕上げにボカシと言われるグラデーションを入れ、完成です。

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    (1) これが墨線(すみせん)と呼ばれる下絵です。この絵に色が重ねられて、浮世絵が出来上がります。

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    (2) 波にゆれている船の色を重ねていきます。木製の船なので、それにふさわしい色を重ねます。

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    (3) 波間の船に色がつき、船の形が明らかになってきました。最初の絵との違いが分かりますか?


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    (4) 船の船首とへりの部分にある、黒っぽい色を重ねます。

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    (5) 船にはっきりと色がつきました。

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    (6) 次は空の色を重ねます。空は少し赤みがかっています。


写真提供:(財)アダチ伝統木版画技術保存財団